零戦と飛行機雲

どこかのニュースサイトの記事つながりで、零戦が今の空を飛行する動画を見た。

零戦が、飛行可能な状態で今も数台存在するとかよく知らなかったので、空を飛ぶ姿を見てちょっと感動してしまった。その姿からすぐに宮崎駿監督の「風立ちぬ」の頭に残っている映像が思い出されてその機影が重なって、もしかしたらそっちの事の方に感動したのかもしれない。「風立ちぬ」がまた観たくなった。
それにしても、美しいというのとはちょっと違うような、丸みがあってかわいいとでも言いたくなるような、おもしろい形をしているなぁと思った。とくに腹からお尻にかけてのラインが。なんだか機体が重たそうに見えるし、よくみる模型の飛行機をそのまま大きくしただけのように見えなくもないのに、これがちゃんと空を飛ぶんだから凄いなぁと思う。
でもしかし、この動画を見て単純に「わーすごい」だけでは片付かず、どうしても戦争兵器としての歴史が思い出されるし、どこかの国からうるさいことを言われたりするんじゃないかとか余計な事を考えてしまうのは、これは多分に偽善だったりもするんだろうか。
ところで、宮崎駿と戦闘機といえば、今日の夕方仕事帰りにふと空を見上げたら、立派な飛行機雲が一本、帯状に空のずっと高いところを長ぁく浮かんでいて、「あの飛行機雲は、よくよく見たら、墜落した戦闘機がいっぱい浮かんで固まって出来てるんですよ」と思わず誰かに言ってみたくなったが、周りにはもう誰もいなかった。残念。