コラテラル2回目

s_kanda2004-11-19

もう一回観たいなあと思っていたので、映画館へ行って2回目の「コラテラル」を観た。客は僕を含めて4人しかいなかった。
2回目はさすがにどうかなあと思っていたが、1回目とほぼ同じくらい楽しめた。1回目よりも一つひとつのセリフに集中して見れたと思う。特別あたらしい発見はなかったけど、やっぱりトム・クルーズはかっこいいなあと思った。ストーリーとか脚本の粗のようなものはほとんど気にならなかった。
そして、なるほどなあと改めて気付かされたのは、トム演じるヴィンセントの仕事に対するプロ意識の徹底さだ。電車の中でマックスたちを追い詰めたヴィンセントが「これが仕事だ」と言って銃を放ち、力尽きるまでプロの仕事を体現して見せる様はやはり強烈に印象に残る。あらゆる甘えや迷いや妥協を捨て去り、すべてをそこに傾けて突き進む姿はすごく潔いというか、ほんとうにかっこいい。そのかっこよさをトムは見事に演じていたと思う。あそこまでストイックに仕事に情熱を傾けられたらなあと思う。。
観終わった後に静かな余韻が残る、味のあるいい映画だ。ただやっぱり、トムが電車の中で眠るように死んでいる姿(すごく絵になってる)を、もうちょっとひっぱって見せてほしかった。あそこをスパンとあっさり終わらせるのは日本人とは異なるアメリカ人の感性の違いのせいなんだろうか。