『カナリア』

DVDパッケージの、どこか儚い・切ない感じが気になって、

カナリア [DVD]

カナリア [DVD]

を借りて観ました。
主演の二人(まだ中学1年くらい?)をはじめ、出てくる人みんな演技がいい。映画全体の雰囲気も悪くない。物語の中にじわりと引き込まれるものもありました。中学生くらいのときの、こういうちょっと変わった体験(家族を離れ一人とか二人とかでどこか知らない所へ遠出するとか)っていいよなぁ、とか思ったりしました。
ただ、所々でセリフが浮いているというか、自然じゃないというか、作りものっぽいというか。そこが観ていてひっかかりました。これって脚本になるんでしょうか。えらそに言えば、そこがあともう一歩、もうちょっとという感想を持ちました。
それと、カルト教信者役として西島秀俊さんが出てきましたが、この人たしかに現実からどこか浮いている感があるんだけど、でもあの目は向こうっ側にいっちゃった人のものじゃないよなぁという。どうもそうは見えないんだよなぁと。TVで「アンフェア」見ていたせいでしょうか。その分、後半の役どころはけっこうしっくりくるものがありました。
主役の石田法嗣くんにしても、谷村美月さんにしても、それからこの前観た『花とアリス』の二人にしても、最近の10代の俳優さんの演技には驚かされます。表情がすごく豊かだ。やっぱり若いぶん顔の筋肉が柔らかいせいか?