(旧)広島市民球場、ありがとう

朝のNHKニュースで、旧広島市民球場が今日で幕を閉じる、といっていたので、一般利用の最後の試合(カープOBと大学生の交流試合)を見に行った。試合を見ることよりも、最後にもういちど球場の中に入って見納めをしたいというのがほんとうのところだった。
写真の通り、思ったよりは人がまばらだったけれど、グラウンドで野球をしている人も(とてもうらやましかった)、客席でそれを見守っている人も、みんなとても温かい気持ちでそこにいるように感じられたことが印象的だった。日がやや傾いた午後4時ごろに、試合終了をつげる最後のサイレンが鳴ったときは、何かがたしかに消えゆくような感触があって、胸が苦しくなった。
取り壊しの工事がしばらくすると始まるらしいが、老朽化のことや維持費のことを考えれば、いたしかたのないことなのだろう。形のあるものはいつか必ず消えてなくなる、それは避けられないことだ、と思う。たくさんの感動をありがとう、と言いたい。