今さらどのツラ下げてと言われるのがおちだけど

久々に1時間形式のテレビドラマを全話見た。「悪夢ちゃん」以来のことだ。といってもテレビで見たのではなく、GYAO!ストアなどのネットで番組を購入して見た。最終話にいたっては、視聴期限の関係でうっかりGYAO!ストアで買いそびれていまい、フレテレビオンデマンドで購入するまでした。
そのタイトルは、「デート〜恋とはどんなものかしら〜」だ。
たまたま某有名動画配信サイトで1話と2話を見て、「これだ!」てな具合にハマってしまい、どうしても完全な形で全話を見てみたい欲求にかられ、とうとうお金を出して見てしまった。それくらいこのドラマは面白かった。
それで、どうしてこんなにハマってしまったのか、このドラマの面白さとは一体何なのか、いろいろ考えてみた。

  • ジャンルとしてはラブコメだと思うが、恋愛ドラマにありがちなドロドロしたところがいっさい無く、とてもさっぱりとした内容になっている
  • 登場人物も基本的にはみんな爽やかで、ネチネチしたところが少なく、見ていて気持ちがいい
  • 男35歳と女29歳の(結婚を前提とした)いちおう大人の恋愛ストーリーなのだが、性的な描写はごく控えめで、なんというか安心して見られる。清潔感があると言ってもいいかもしれない
  • 主人公の女性の自問自答を、亡くなった母が現れて会話するという形に置き換えて表現しているところが(よく用いられる手法ではあるのかもしれないが)、面白みを増す大きな一助となっている
  • コメディ(喜劇)として、とても分かりやすい。かといって安っぽいわけでもない。その辺がとても上手く出来ていると思う
  • 自分もいわゆる恋愛不適合者なので、感情移入しやすい
  • 若手の俳優は鷲尾くん(劇中の名前)くらいで、あとは皆さんベテラン級の俳優が揃っていて、演技うんぬんというところに気が取られず、ドラマの内容に集中できる
  • その鷲尾くんについても、熱血ぶり、爽やかさぶり、青年として若さぶりなど、とてもうまく演じている。また、主役の男女の子ども時代を演じる子役についても、見事なはまりようだと思う
  • 主演の杏さんのコミカルな演技、ブサイクさ表す演技、30歳手前の独身女性の落ち着きだとか男っ気のなさだとか微妙な揺れ加減を演じる演技が、なんといっても素晴らしく魅力的だ

まだまだ書き足りていないような気もするが、自分がハマった理由はだいたいこんなところかなと思う。
一番好きな回は、谷口巧くんがお雑煮を作って、依子さんとそのお父さんが食べる時の話しだ。最近映画を観て泣いた記憶はとんと無いというのに、このシーンには思わずもらい泣きしてしまった。最終回もまあ感動したけれど、どちらかというと最初のあたりの(遊園地デートとかの)依子さんのインパクトが強い回の方が好きだ。
これでもう、今回のようにテレビドラマを全話見るということは当分ないだろう。もしかしたら、もうずっとないかもしれない。でもまた、このドラマのような面白い番組に出会えたらいいなぁという気もしている。
ちなみに、パシフィックリムの点数については、巧くんのお父さんの方に賛成です。