携帯電話のOSは統一されるか?(2)

Windows au

昨日の続き。
OSが統一される(業界標準のOSができる)ことのメリットを考えてみよう。パソコンの標準OSが Windows になったことのメリットを改めて考えてみると想像しやすい。


(1) パソコン(ハード)がかわっても、前と同じ操作で使える
(2) 同じくパソコンがかわっても、前のソフトが(ほぼ)そのまま使える
(3) ソフトだけでなく、ディスプレイやプリンタなどの周辺機器も使い続けることができる
(4) 友人知人とデータの交換がしやすい
(5) 操作について分からない事を周りの人に教えてもらいやすくなる(周りの人も同じOSを使っている場合が多いため)
(6) ソフトやハード(周辺機器含む)の価格が安くなる(メーカーにとっては量産しやすく対象ユーザーの数も増えるため価格が下げられる)
(7) 標準となったOSの上で動くいろんなサービスが出てきやすい(使ってくれる人が多いため)


他にもいろんなメリットがあるはずだ。
これを携帯電話にあてはめて考えてみるとどうか。


(1)は、機種変更しても前と同じ操作で使えることになる。これはいいかも。
(2)は、今のところ携帯電話の中にいろんなソフトをインストールして使う、ということはあまりないのであてはまらないか。たとえばドコモのiアプリを機種変更した新しい機種にコピーして再利用できたとして、それがどれくらい便利なことなのか僕にはちょっと分からない。少しは便利なのかもしれないが。
(3)は、携帯電話の周辺機器って主なものはまだ充電器くらいだが、それでも一度買った充電器をずっと使い続けることができるとしたらよい。
(4)は、今も同一キャリア間とか同一メーカー間のデータ交換(主に画像)は便利になってきているみたいで、これがさらに向上することになる。
(5)は、携帯電話についても十分あてはまる。携帯に詳しい知人が自分と同一機種だったときはけっこういろいろ助かった。
(6)は、携帯電話の部品ももっと共通化できれば価格ももう少し下げられるのかも。
(7)は、サービスを提供する側にとってはプラットフォーム(サービスを動かす環境)が統一されればずっと作りやすくなるだろう。新しいサービスも出てきやすくなるかもしれない。


こんなふうに、携帯電話のOSも統一されればたくさんのいろんなメリットが出てくるだろうことは間違いない。
それでもやはり、携帯電話のOSが統一の方向に進むことは今のところまだまだ数年はないだろうなと僕は思う。(たぶん多くの人がそう思っていることでしょう。)
次の更新ではOS統一のデメリットについて考えてみるつもりです。