週末の映画

鯖寿司しめ鯖鯖フライ


永瀬正敏ともさかりえ主演の『クロエ』を借りて観た。
この映画って、いわゆる普通の恋愛モノで、けっこうすべすべつるつるした内容なんだろうなーと前々から勝手に想像していたが、観終わってみるとざらざら黒々した感触が残って、想像していたものよりもずっと底が深くて、いろいろな要素が幾重にも折り重なったような厚みがあって、観る前と後で作品に対する見方がかなり変わった映画だった。
いろんなものがゆっくり崩れていく後半部分とか、主人公の二人のストーリーとは直接関係のない「キタノ」の部分とかに、何か気持ちが入っていってしまうのはなぜだろう。
DVDを返す前にもう一回観ておこうと久しぶりに思わされた映画で、id:sk8 さんの日記でこの作品の紹介を見なければ、たぶん一生観ることはなかっただろうと思います。誰にでも気軽に薦められる類の映画ではないけれど、観て良かった。