秋空

昼間少し暑かったけれど、おだやかな秋晴れで気持ちのいい一日だった。
午後は、稲刈りの仕事を終えたコンバインの掃除をした。あちこちのフタを外して、ワラや稲がたくさん詰まっているのをまず手で取り除いてから、動噴(正確には背負い動力散粉機)で強風をふきつけて細かいワラくずやモミを吹き飛ばした。
農機具メーカーの人が来てコンバインをさわると、留め具やベルトを簡単に外して、「こんな所が開くようになってるんだ」というような所をガバッと開けて見せてくれるのだが、今日そのとき聞いた説明を思い出しながら自分でやってみると、どうもうまく開かない。力まかせに引っぱってみてもびくともしない。こういう所をもう2、3箇所開いたり外したり出来れば、もっときれいに掃除できただろうに、残念だ。
農業は、対象作物についての知識ももちろんだが、作業で扱う農機具についてもよく知っておかないといけない。というか、よく知っておけばおくほど作業が上手にできるし、機械の故障も減るし、そのぶん長持ちもする。まだまだ勉強も経験も足りないのだが、ある程度のメンテナンスは自分で出来るようになりたい。
掃除したコンバインを倉庫の奥に入れて、長いあいだ外に出しっぱなしになっていたトラクターも倉庫の中に収めて、なんだかとてもすっきりした気持ちになれた。