耕耘

休みの日だったので、トラクターを運転して、稲刈りの済んだ田んぼに入り、ワラのすき込みをした。
午前中は曇り気味だったが、午後はすっきりした青空になって、まだ緑色の山々をトラクターの座席から遠くに眺めつつ、お日様の下でゆらゆらゆっくり田んぼを耕耘していると、眠たくなるくらいのんびりした気分になる。
そんな訳で前半は楽で良いのだが、後半は田んぼの四隅を仕上げなければならず、これが難しい。いまだ攻略の仕方がよくわからない。残耕を出さないことが大事、とのことで、何度もバックして田のあぜギリギリのところからロータリを下ろして耕耘する。でもそうしていると、一度耕したところをトラクターの重たいタイヤが通ってタイヤ跡の溝ができてしまったり、同じところを何度も耕してしまったりする。これが上手い具合に出来るようになるには、まだまだ何年もかかりそうだ。
いわゆるUターンで地元に帰り農業をするようになってから、休みの日はヒマではなくなった。草取りやら農薬散布やら溝掘りやら、することは山のようにある。つねに体の節々は痛いし、せっかくの休日もあっという間に一日が終わってしまうのだが、数年前に比べればずいぶんと健全な生活をするようになったと思う。