農と農業

iTunes U で、明治大学の「農学部 School of Agriculture」のコンテンツを見た。「農」と「農業」についての話しと対談は、とても興味深かった。ネット環境があればこういうのが無料で見られるのだから有り難いことだ。
農を業(なりわい)とする農業をやっていると、どうしても多収を目指してしまう。資材を投入し経費と労力をかけて栽培・出荷するからには、その元手を回収したいし、さらには利益を出したいと思う。赤字だらけでは、何をやっているのか分からないという感がある。しかし、農協の指導に基づくものとはいえ、多収を目的として肥料を投入したり農薬を散布したりしているのは、作物(うちの例でいえばアスパラガス)にずいぶんと無理をさせているのかなと思うことがある。作物本来の力以上のものを、人工的な資材によって無理やりに引き上げて、多くの収穫を得ているのかもしれない(まあちょっと断言は出来ないけれど)。そういうのは「豊作」とは違う、というのは実感としてよく分かる。
病害虫防除の農薬とか除草剤とか、減らせるところは減らしたいと思うが、ちょっと防除をサボればすぐに病気になったり害虫にやられたりするアスパラガス栽培で、無農薬とかあるいは減農薬とか、一体どこまで可能なんだろうか。まだまだ勉強と経験が必要だし、試行錯誤してみたいところだ。