子猫

猫


自分の部屋からは外のトイレが近いこともあって、夜、用を足しに外に出ると、たいてい寝床から「ニャー(かまってくれー)」とやってくる。まだ子猫で、毛がふわふわで、なでると気持ちいい。腕の中で完全に無警戒でゴロゴロ甘えているのを見ていると、部屋の中に連れて入りたくなるが、家の外に出して飼っている猫なので、甘やかしてはいかんと心を鬼して、「ニャーニャー(待ってー行かないでー)」とないている猫を置いて部屋に入り、戸を閉めるのがいつも少しつらい。
いっときは猫がすごく増えて10匹以上飼っていたときもあったのだが、キツネかタヌキかに襲われたのか、それとも猫さらいのジョニー・ウォーカーに連れていかれたのか、今は2匹になってしまった。この子猫は、まだ小さいときに母猫が子育てを放棄してしまったので、余計に人間に甘えるのかもしれない。目が開いたかどうかくらいの「ミャーミャー(かあちゃーんどこー)」いっているのをダンボール箱の中に入れてやった時は、一晩もたないんじゃないかと思ったが、よくここまで元気に成長したものだ。
町で一人暮らしをしていた時はずっと猫が飼いたいなぁと思っていて、やっといつでも猫の喉をゴロゴロ掻いてやれるようになったので、末永く我が家で暮らしてほしい。