アスパラはベーコンの夢を見る

午後から畑に出て野良仕事。今春アスパラガスの一年根を定植した畝の、黒マルチをはぐ作業をした。
それにしても、この冬は暖かい(少なくとも今のところ)。昨年の12月は、雪が吹ぶく中ブルブル震えながら作業していた記憶があるが、今日は夕方5時を過ぎても寒いという感じはなかった。
こんな暖冬で、アスパラガスの生育に影響は出ないのかなと少し心配になる。アスパラガスは秋季の低温により休眠期に入るが、その休眠打破には「5度以下の低温に800時間遭遇」が必要だとか。あまり暖かい日が続くと、アスパラがゆっくり冬眠できずに寝不足になって、春芽の萌芽に影響が出たりしないのだろうか。
アスパラガスは、ちょっと変わった植物で、その生理生態がまだよく分かっていない点も多いらしい。
先日届いた現代農業を読んでいたら、「農業は常識を疑うような栽培技術を見出せた時ほど面白いことはない」という一文があった。いつの日か自分も、JAの営農指導員が聞いて呆れるような栽培技術を発見し、多収だったり、高品質なアスパラガスを収穫できるようになれたら、と遥か先の淡い光を夢見て思う。まずは基本をしっかり身に付けねばなるまい。