個人的アカデミー賞

あくまで自分が今年観た映画の、個人的なアカデミー賞

主演男優賞

ドリス(黒人青年)役のオマール・シーさん。助演じゃなくて主演でいいんだろうと思う。
タイトルとかパッケージの写真とかを見て食わず嫌いな感じで敬遠気味だったんだけど、観てみたらとても面白くてすごく笑えた。
ダンスシーンも良かったが、ふたりでオペラを見に行って木の人を笑うシーンが面白すぎて忘れられない。

主演女優賞

白ゆき姫殺人事件 [DVD]

白ゆき姫殺人事件 [DVD]

これを作品賞にしようか迷ったが、エンタメ色のかなり強い映画なので、下の作品に譲った。でも話しの流れも巧妙に出来ていて、観ていてどんどん前のめりになるくらいに楽しかった。
この映画の見どころはいろいろあると思うけど、自分が一番見入ったのが主演の井上真央さんの演技だ。ほんとうに演技が上手い人だなぁと思った。
ビジネスホテルでパソコンだかテレビだかを見て、顔を涙で濡らし目を腫らして髪ぼっさの彼女のシーンが忘れられない。

作品賞

檸檬のころ [DVD]

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わりと前の映画だが、たまたま観て、じわっと心にくるものがあった。映画を観終わった後の余韻という点でも、これが今年一番響いた映画だったように思う。
谷村美月さんの若さ全開のみずみずしい演技も、観ていてとても気持ちが良かった。
しかし一番忘れられないのは、柄本佑くんが(たしか)「これが今の僕の精一杯です」と言うシーン。
ちまたに溢れる恋愛映画とは一線を画す演出が、はっとするくらい新鮮に感じられた。こういうのは女性監督ならではなんだろうと思う。