田舎の付き合い

地区(といってもわりと狭い範囲)の男連中の新年会があり参加した。
新年会といえば多少聞こえはいいが、ようは年明け一回目の飲み会である。自分よりずっと年配の人がほとんどで、皆さんほんとに酒に強くて、上機嫌でいろいろな話しをされていた。
田舎に帰ってけっこう驚いたのは、年配の方々も「近所付き合いは面倒くさい」と考えているらしいことだった。こういった飲み会に参加して話しをしていたら、複数の人から打ち明けるようにそう言われた。
やらずに済むんだったら各々自分の家で好きなことをしていた方が気が楽だが、土地は広いのにそこに住む人数が少ないものだから、どうしても協力してあれこれやっていかないと成り立たなくなるので仕方ない、というのは誰にとってもある程度本音なのだろうと思う。
自分も飲み会は苦手だし、アルコールよりはコーヒーの方が好きだし、地区の祭りとかに出るよりは一人で畑仕事をしている方がずっと気が楽なのだが、ご近所との協調なくしては穏やかな生活が立ち行かなくなることも大分判ってきたので、地区の行事には出来るだけ出ていくようにしようと思っている。それが、子どもの頃からほとんど変わりばえのない地区の景観を守っていくことにも繋がっていくのだろう。